埼玉県幸手市に桜の名所があります。権現堂公園桜堤がそれで、そこは同時に菜の花の名所でもあります。春になると桜と菜の花の両方が見ごろとなるため、その景観は圧巻で、多くの人達が花見に訪れます。
 権現堂公園はひとつの大きな公園ではなく、飛び地になっていて、1号公園から4号公園まであります(特に1号公園が離れている)。桜堤は4号公園にあたり、中川に接しています。

 桜堤までの行き方は、
1、車で行く
2、幸手駅からバス
3、幸手駅から歩く
の3とおりでしょうか。
 車で来る人はやはり多く、平日の午前中であっても、駐車場はそれなりに混雑していました。これが休日の昼過ぎならどうでしょうか?かなり混雑することが予想されます。駐車場の料金については、公式ホームページによれば「無料(桜まつり期間を除く)」とあります。
 電車を利用する場合、桜堤は東武日光線・南栗橋駅と幸手駅の間くらいにありますが、幸手駅からのほうが近いようです。
 幸手駅からバスで行くのは無難かもしれません。ただ、気になるのはバスの運転本数です。「幸手駅」も「権現堂」も、時刻表を見ると1時間に1本(平日10時代など、1本もないことも)のペースです。タイミングよく乗れるといいですが、1時間近く待つのは嫌ですね。場合によっては車内も混雑するかもしれません。平日の午前9時30分ごろで、バス停に10人くらいは並んでいる状態でした。
 幸手駅から歩くことを考える人は、あまり多くないかもしれませんが、私はこれを選びました。公式ホームページによれば幸手駅から約2.5Kmの道のりです。40分程度は歩くことを覚悟して、低山を登れるような格好で行きましたが、実際には30分程度で着きました。このあたりの土地は平で起伏がないため、歩くのも楽です。また、郊外を歩くと歩道が非常に狭く、すぐ横を車がビュンビュン走っていく光景もありますが、今回私が歩いた道は、そういった道はごく一部で、きちんと車道と歩道が分けられた道がほとんどでした。なので、安全面に関してはおおむね大丈夫だと思われます。
 午前10時ころに桜堤に到着して、お昼12時前くらいには出発して幸手駅まで歩きはじめました。その道中、これから花見に行くと思われる人たち(手には桜まつりのチラシを持っていた)と何度もすれ違いました。歩いていく人はめずらしいかと思っていましたが、結構みんな歩いていました。ただし、若い人達が多かったですが。

  • 権現堂公園桜堤の駐車場の様子
    平日昼近くの駐車場の様子

 桜は約1000本のソメイヨシノが1Kmにわたって続いているようです。なので、近くまで来ると、その桜が見えてきます。東京にも桜の名所はいくつもあってとてもきれいですが、土地が狭いので、その点でこちらのほうが規模は大きくて圧倒されます。
 私が行った2023年3月29日は桜が満開でした。ちょうど桜まつりの期間中で、食べ物を売るお店が沢山出ていました。公園ですからトイレもちゃんとあるので安心です。 菜の花もちょうど満開で、適当な時期に行ったのですが、両方満開でタイミングはとてもよかったようです。

  • 権現堂公園内桜堤の桜並木
    桜堤の桜並木
  • 桜並木を下から見上げる
    桜並木を下から見上げる
  • 桜堤を下から見上げる
  • 桜と菜の花畑
  • 満開の菜の花畑
  • 菜の花畑と桜

 おまけとして、なぜかここではヤギが飼われていました。とてもかわいかったです。小さい子供達が集まってきて、端にいた一頭を触ったりしていました。

  • 公園内にあるヤギ小屋
    公園内にあるヤギ小屋
  • 飼育されているヤギ
    飼育されているヤギ

 橋を渡って中川の反対側に行くと3号公園です。ここには展望台のような場所があって、まわりの様子が見渡せます。桜堤以外にも桜があることがわかります。

  • 3号公園から見た桜堤の桜並木
    3号公園から見た桜堤の桜並木
  • 展望台から見た権現堂調整池(行幸湖)
    展望の丘から見た権現堂調整池(行幸湖)