市ヶ谷門跡
JR線の市ヶ谷駅で下車して、改札口を出ると、ここには特に駅前広場というものはなくて、広い車道があり、多くの車が行き交っています。ここが旧江戸城市ヶ谷門跡です。そう言われてもピンとこないでしょう。城門や石垣の遺構などは何もないのですから。
駅前から1~2分歩くと、「外濠公園」という細長い公園が、旧江戸城外濠にそって続いています。この公園のJR市ヶ谷駅に一番近いところには、市ヶ谷門跡についての説明が書かれたものと、門跡から出たと思われる数個の築石が置かれています。門跡を物語るものといえばこれくらいでしょうか。ちょっとしたものなので、春に桜を見に来たついでに見てみるのが、ちょうどよいかもしれないです。
-
市ヶ谷門跡の現状 -
市ヶ谷門跡の遠景1 -
市ヶ谷門跡の遠景2
市ヶ谷土橋の石垣と刻印
「もっと何かないんですか?」ということであれば、門跡から少しはなれて、市ヶ谷橋を渡って、外濠の向こう側に行ってみます。
橋を渡って右に曲がると釣り堀の入り口があります。ここから中に入っていくと、右手には市ヶ谷橋が見えて、その下は石垣になっているのがわかります。これらの石垣のすべてではないですが、多くの部分が江戸期の市ヶ谷門の手前にあった土橋の遺構です。よく見ると石には刻印が多数あるのが確認できます。
この場所は現在駐車場として使われているようなので、見学するときは車に注意しましょう。
-
市ヶ谷土橋の石垣と釣り堀の入口 -
市ヶ谷土橋の石垣1 -
市ヶ谷土橋の石垣2 -
土橋の石垣に残る刻印1 -
土橋の石垣に残る刻印2 -
土橋の石垣に残る刻印3 -
土橋の石垣に残る刻印4 -
土橋の石垣に残る刻印5
烏帽子石
JR市ヶ谷駅前の門跡からはなれて、東京都港区にある日比谷公園に行くと、市ヶ谷門の枡形に使われていたという大きな石を見ることができます。
日比谷公園では、なぜかわかりませんが、旧江戸城で使われていたと思われる築石を、多く見ることができます。わかりやすいものとして、公園出入口の石柱の一部に、旧江戸城の城門に使われていた築石を再利用してこれをつくったという意味のことが、漢文で刻まれていることを確認できます。それ以外にも、公園内を歩いていると、江戸時代にどこかの石垣に使われていたと思われるかたちをした石が、数多くころがっていることがわかるでしょう。
市ヶ谷門にあったというその石は、公園内になんとなくころがっているのではなく、公園の幸門を入って左手のところにきちんと展示されています。本当に大きな石ですので、なんとなくころがしておくこともできないでしょう。これはそのかたちから「烏帽子石」と呼ばれていたようで、それについての説明書きも横にあります。
-
日比谷公園内にある烏帽子石1 -
日比谷公園内にある烏帽子石2
