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 二ノ丸と本丸の間に汐見坂と呼ばれる坂があります。結構急な坂ですので、足腰の悪い人が上り下りするのは、少し大変かもしれません。江戸時代は日比谷のあたりまで海だったと考えられていますが、この坂の上からは東京湾や佃島が見えたと伝えられています。そして坂の上には汐見坂門がありました。

  • 汐見坂と汐見坂門跡
    汐見坂と汐見坂門跡
  • 汐見坂の脇にある高石垣
    汐見坂の脇にある高石垣

  • 汐見坂から見た白鳥濠
    汐見坂から見た白鳥濠
  • 白鳥濠と櫓あと(赤矢印)
    白鳥濠と櫓あと(赤矢印)

  • 汐見坂門跡と櫓台の石垣
    汐見坂門跡と櫓台の石垣
  • 櫓台の石垣
    櫓台の石垣
  • 櫓台の石垣に残る刻印
    櫓台の石垣に残る刻印
  • 慶長期(1596~1615年)に築かれたとされる石垣
    慶長期(1596~1615年)に築かれたとされる石垣

 この門跡の渡櫓門の石垣を見ると、表面が金網で覆われています。何のためでしょうか?
 この門は幕末の1863(文久3)年の火災で焼失しており、その時に石垣が焼けて、築石が丸くなり、表面がデコボコになったようです。現在では安全の為に、金網をかけて保護しているようです。この石垣の則面や、すぐ近くの石垣を見れば、もともとは石を隙間なく積んだ、表面が平な石垣だったことがわかります。
 明治の初年に撮影されたとされる古い写真を見ると、確かに渡櫓門はなくなっています。なにやら簡単な門が作られていますが、火事のあとに仮設で建てたものでしょうか。
 このように焼けた痛々しい石垣は、他にも中雀門天守台 に見られます。

  • 汐見坂の上、かつての汐見坂門跡
    汐見坂の上、かつての汐見坂門跡
  • 渡櫓門跡
    渡櫓門跡
  • 渡櫓門の石垣右側1
    渡櫓門の石垣右側1
  • 渡櫓門の石垣右側2
    渡櫓門の石垣右側2
  • 渡櫓門の石垣左側1
    渡櫓門の石垣左側1
  • 渡櫓門の石垣左側2
    渡櫓門の石垣左側2
  • 渡櫓門の石垣左側3
  • 渡櫓門の石垣左側4
    渡櫓門の石垣左側4
  • 渡櫓門の石垣左側5
    渡櫓門の石垣左側5